メンデルの法則(基本)


1,生物の遺伝形質(生まれ持った特徴)は、それぞれに対応する遺伝子によって決められる。

2,それぞれの個体は、1つの遺伝形質について細胞内に一対の遺伝子を持つ。

3,配偶子(卵子、精子)ができるとき、対になっていた遺伝子は分離して、どちらか一方だけが配偶子には入り込む。この結果、配偶子は親の半分ずつの遺伝子を持つ。

4,対立遺伝子は、優性遺伝子(A)と劣性遺伝子(a)とがあり、この2種の遺伝子の働き(組み合わせ)により、その形質が決められる。


優性の法則

例えば、猫の毛色の白(W)と黒(B)の場合、お互いに対立する特徴を『対立形質』という。この中でF1(雑種1代)に現れる方(W)を、『優性形質』、現れない方(B)を『劣性形質』という。

そして、F1で片方だけの形質が現れる現象を『優性の法則』と呼ぶ。

分離の法則

1つの遺伝子は優性・優性(AA)または劣・性劣性(aa)の組み合わせ(ホモ)、そして優性と劣性(Aa)の組み合わせ(ヘテロ)による対になった遺伝子型をしているが、これが他の遺伝子(同じ遺伝子型)と結ばれるときは、2つに分離(例えばAaはAとaに分離)して、他の遺伝子と結ばれる。

この結果、1つの遺伝子は常に対になった組み合わせになる。